ブックフェア - モントルイユ 2016

ブックフェア - モントルイユ 2016

ブックフェア : サイン会 | 2016年12月 | モントルイユ (フランス・パリ郊外)

ブックフェア - モントルイユ 2016

サイト:Salon du livre et de la presse jeunesse à Montreuil

2016年12月、フランス最大の児童書専門の見本市であるセーヌ・サンドニのブックフェア(通称モントルイユのサロン)がパリ郊外のモントルイユで開催されました。 フランスやスイス、ベルギーなどフランス語圏の国の出版社(今回は440社)がブースを構え、書籍の販売や、作家(約2000人)のサイン会などが6日間に渡り行われます。 またイベントスペースでは講演会やワークショップ、絵本の原画の展示などが行われます。 絵本を出版したい30歳以下のイラストレーターや美術学校の学生には、フェア主催の「AD(アートディレクター)面談」が用意されています。 事前の申し込みが必要ですが、フェア会場の面談コーナーでADまたは編集者に1対1で会って作品を見てもらうことができます。

私はこのフェアが大好きで、フランスに住み始めた2005年から毎年通っているのですが、当時はまだ幼かった娘を連れて絵本を買いに行く親の立場でした。 2010年に初めて絵本を出版してからは作家として参加するようになり、新作絵本が刊行された年にはサイン会を行っています。 今回は Actes Sud Jinior社のブースで「おとしものあずかりしょ Au bureau des objets trouvés」にサインをしました。 絵本を通して恩返しをしているような気持ちもあり、小さなお客さまたちを楽しませたり、若いパパ、ママたちを応援したりできればいいなぁといつも思います。
もう1つのこのフェアの大きな楽しみは、親しい作家仲間や以前一緒に仕事をしたことのある編集者などに会場で再会できることです。 近況報告をし合ったり新作を見せ合ったりすることはとても刺激になり、モチベーションが大いに上がります。 特に仲の良い作家同士では、お互いの新作を買い合ってサインをお願いし合うこともよくあります。
「来年も作家として参加できるように、また1年がんばろ!」と決意を新たにせずにはいられない、年末の大事なイベントです。